きょうも、あさねぼう

ジャニーズや若手俳優、アイドル。偶像崇拝の癖。

再出発曲からみる KAT-TUNとNEWS の経時的変化

 

私がHatena Blogを始めたきっかけ、それはいちこさんの「星をめざしてPHOENIX」でした。メンバー脱退からの再出発を意味する曲がKAT-TUNとNEWSでこれだけの違いを示し、さらに「らしさ」を出していることに驚きと感動を感じました。

 

idolko.hatenablog.com

 

この2つのグループは多くの共通点があります。いちこさんの取り上げた「再結成」を意味する曲が存在するように、彼らは2段階の再結成を経ているということです。ここで私は、彼らの再結成後1発目のシングルを「新体制のイメージソング」と仮定し記事を書きたいと思います。

 

1段階目の再結成

 

NEWS「星を目指して」(6人体制初発シングル)

星をめざして - NEWS - 歌詞 : 歌ネット

~曲調・歌詞について~

キラキラとファンタジーなイントロから始まり「一度死んで」というちょっぴりショッキングな歌詞からスタートするこの曲。曲調的にはポップで明るい曲調だと私は思う。歌詞全面から「ファンに対する謝罪とこれからの抱負」のようなものがビンビンに感じることができる。メンバーたちも「自分たちを現した曲です」とのことを言っていたし。バレーの応援サポーター*1として結成された彼らの曲は「応援歌」が多く、相手に対して「君の努力はきっと報われる」と頑張る君の歌という印象が強かったが、今回は僕の歌って感じ。もう自分で何を書いているかさっぱりわからない。これまでのNEWSの印象を残しつつ新たなステージを目指すという意思が込められた曲だと思う。

 

~歌割りについて~

 NEWSの結成当初の曲のイメージは「山Pが主に歌ってる」だった。確かに今回の星を目指しても山Pが歌割り配分は多いが、以前よりは少ない。その分錦戸くん、マッスーが歌っている場面も多くある。もともとマッスーはCメロ担当が多かった(しかしCメロしか歌ってない場合もあり)が、今回は二番の頭など結構重要な場面に歌割り配当が来ている。歌割りの増加率が高いのはマッスーだけでなく手越くんも同様だ。ソロパートがほぼない印象の強い私にとって初めて「星をめざして」を聞いたときに手越くんが歌ってる;;と思った。コヤシゲの歌割りはほぼない。

 

歌割り多 山P>>錦戸くん>マッスー>手越くん>>小山くん=加藤くん

 

 これから見るようにNEWSのトップは山Pに今まで通り据えつつ錦戸くんをセカンドにおいて歌唱面はテゴマスで支えようという方針がわかる。再結成初の平和魂*2に参戦*3したのだが団扇の数も同じような感じだった。シゲ担当として参加していたのだが隣に座っているお姉さん(山下担当・錦戸担当)に担当を聞かれ友人(山下担当)と一緒にいた私は「シゲ担当です」と答えると「どこが好きなんですか?」と結構真顔で聞かれたのは、今となってはいい思い出である。

 

 

 KAT-TUN「Going!」(5人体制初のシングル)

Going! - KAT-TUN - 歌詞 : 歌ネット

~歌詞・曲調について~

聖の「Going!!」という力強い掛け声から始まる曲。CDジャケットも驚きの白さ。衣装も白い。これはKAT-TUNか?と自問自答し「うん、KAT-TUN」だ。と勝手に納得した。この曲は亀梨くんが念願のスポーツキャスターという夢をかなえた「Going!sports&News」のテーマソングとしてつくられた。今まで「逆境に立ち向かう俺たち」というイメージが強く「怖そう」「チャラい」というイメージを払拭するようなポップで明るい曲調に加えて「力の限り走る君が世界の壁を壊してく」「自分信じて」「明日を信じて世界に飛び乗れ」など以前「KAT-TUNの元気が出る曲」というタイトルでブログを書いたのだがそこに入れたいと激しく思った曲の一つである(↓参照)。KAT-TUNの特徴である「ボイパ*4」や「RAP」盛り込み、曲調は新しいものにチャレンジしてはいるがKAT-TUNの本質は変わってないって意味なのかな。そういえばファンもまねできるように振り付け(サビ部分)が簡単になっていた。今まで「お前らそこで見てろ」と言わんばかりの激しいダンスを踊っていた彼らには考えられない。ファンのことを大事にしてくれているんだなと心が温かくなった思い出。

 

na-san.hatenablog.com

 

~歌割りについて~

今までは、亀梨くんと赤西くんをメインボーカルとし他の4人には殆ど歌割りが回っていなかった。(だからこそ何か個性をつけようと他の4人は奮闘する。田中くん=RAP、中丸くん=ヒューマンビートボックス、上田くん=ギターなど、田口くん=ダンスやダジャレ・大道芸)今回の曲の歌割りは、驚くほどに均等になっている。NEWS同様メインが亀梨くんなのは今まで通りなのだが他の4人(T-TUN)が今までならメインの二人が歌っていそうなところを分配して歌っている。(Aメロ、BメロはT-TUN担当)比較的に田口くんの歌配分が少ないように感じるが歌っている場所がAメロやBメロの一部なので歌ってない感じがしない。あとたぶん田口くんはハモリに徹している気がする。

 

歌割り多 K>>-T>U=N>>T

 

このように歌割りの数に差はあるものの亀梨くんが主要な部分を担当していないため、聞いている側としては均等にみんな歌割りがされているように感じる。歌だけ聞くとKAT-TUNはメインを作らずに全員均等に歌っていくのかと思いがちだが、KAT-TUNの場合ダンスの立ち位置も重要になってくる。いままでメインの2人がセンターを務めその後ろにあとの4人が居るという配置だったが今回は、全員横一列。歌割りのところでちょっと前に出てきたり、真ん中に来るぐらい。KAT-TUNが横一列に並んで歌ってるの珍しいなぁと当時の私が思うくらい異常な光景だった。でもそれが「リーダーを作らないKAT-TUNらしさ」にも見えてすべての結果から、KAT-TUNはメインを作らず5人横並びの方針というのがわかった。

 

 

2段階目の再結成

 

NEWS「チャンカパーナ」(4人体制初シングル)

チャンカパーナ - NEWS - 歌詞 : 歌ネット

~歌詞・曲調について~

初めて聞いたときに「こう来たか…」と思った。再結成第一段階「星をめざして」の自粛ムードとは打って変わって飛びぬけた明るさの曲。今まで「清廉潔白」を売りにしてクリーンなイメージの強い彼らが「痛いほど君がほしいよ」「ジンジン燃えている身体は止まらない」などちょっとエッチ過激な歌詞を歌っている。そこから「NEWSはこんなこともできますよ!」というアピールを感じた。ダンスもファンが真似しやすいよう動きの少なくキャッチーなものに変わっていた。あとこの「チャンカパーナ」は愛しい人という意味があり、NEWSのファンがパーナさんと呼ばれるようになった語源でもある。再スタートの曲を「愛しい人」の意味を持つタイトルにするところがファンを恋人や妻*5という彼ららしい愛情表現だなと感じた。

 

~歌割りについて~

主に歌っていた山Pがいなくなり、歌割り配当の多かった錦戸くんもいなくなったことでメインボーカルは誰になるのかなと思っていたらまさかの手越くん。個人的にはCメロ担当の多いマッスーがメインになるかと思ってた。しかし、歌割りを見てみるとそれほど量に違いはない。手越くんがCメロ担当になったことでちょっと増えたくらいで、あとは均等に分けられている。見た目も華やかで歌唱力もありバラエティーによる認知度も高い手越くんを中心にしつつほかのメンバーの見せ場も多く作っている。

 

歌割り多 手越くん>マッスー=小山くん=シゲ

 

星をめざして」と比べると小山君とシゲの歌割りが格段に増えた。その増え方は、メンバーがトークでいじるくらい。*6ダンスフォーメーションも横一列と全員で一丸となって挑む方針が見える。あとYouTubeで「チャンカパーナ」と検索したところ結婚式の余興や文化祭のダンスで起用されている動画が多くみられた。今までの曲より世間になじみのいい曲であることがわかる。

 

 

KAT-TUN「楔 -kusabi-」(4人体制初シングル)

楔-kusabi- - KAT-TUN - 歌詞 : 歌ネット

~歌詞・曲調について~

おかえりKAT-TUNと言いたくなる、重くて暗い曲調。「Going!」の時は明るく再出発したわけだが、今回は完全に十字架を背負ってる。NEWS第1段階再結成の「星をめざして」のように「今の自分たちの状況を匂わせる歌詞」が多い。「きっと過去へ二度と戻れはしない」「もう一度そこからはじめよう」とかとか。(私の考えすぎかもしれないけど)あとこのPV、踊らない。ボイパない。RAPない(これは仕方ないか)。テクニックによるKAT-TUNらしさをすべて排除し「曲」だけで勝負している。でもちゃんとKAT-TUN。それが彼らの魅力。個性をつけなくちゃと奮闘した彼らはいつの間にかテクニックなしで自分らしさ=個性を表現できるようになっていました。

 

~歌割りについて~

中丸くんが一番多い!!!!!(驚)基本的に2人で歌っているところが多いのですがソロパートが多いのは中丸くんでした。たぶんこの曲が中丸くん主演のドラマ「変身インタビュアーの憂鬱」の主題歌だからかな…?でも、昔は中丸くんの初主演のドラマ*7だろうと、田中君の主演ドラマ*8だろうと亀梨赤西のメインボーカルで邁進していたのに…と大きな変化を感じました。中丸くんが一番多いと言っても他はほぼ同数。均等に歌割りされています。

 

歌割り多 N>K=U>T

 

田口くんが若干少ない気がするけど、ハモリの部分もカウントしたらたぶんほぼ同数になるような微々たる差。KAT-TUNも嵐のようにタイアップのメインになる人をメインボーカルにするのかと思ったらほかの曲も中丸くんの歌割りがなかなか多い。ダンスに関しても中丸くんがセンターにいることが多くなりました。朝の情報番組のレギュラー*9を務める中丸くんは新規層のファン獲得に一役買っている気がする。(全くジャニオタじゃない友人は中丸君が好きだという子が多い)KAT-TUNの新しく作った「爽やかでいいかんじの兄ちゃん」というイメージをさらに変えるため、いままでKAT-TUNの中では穏やかなイメージの強い中丸くんをプッシュしているように感じる。

 

総評

NEWSは今までのキラキラから少し影を見せ(星をめざして)、さらに再出発で輝きを爆発させ限りなく陽の存在(チャンカパーナ)になった。KAT-TUNはもともと属性では闇・陰だったが、明るい一面もみせて(Going!)闇に帰ってきました(楔)。陰と陽全く異なる性質を持つ2つのグループ。だけど、共有できる感情は多く合って、もがき苦しんできたことも自ら道を切り開いたのも彼らの共通点です。そんな2つのグループの再出発曲は「これからのグループのイメージを左右するのではないか」と考え記事を書かせていただきました。でも、比べてどうこうではなく私が言いたいのは、みんな違って皆いい!!NEWSはNEWSの良さがあるし、KAT-TUNKAT-TUN の良さがある。これからもこの2つのグループを応援していきたいと思います。

 

今まで何とも思わなかったけど、KAT-TUN って歌詞の量が多い。

 

 

*1:バレーボールワールドカップ2003』のイメージキャラクター

*2:『NEWS CONCERT TOUR pacific 2007-2008』

*3:魂参戦=コンサートに参加

*4:ボイスパーカッション 中丸担当

*5:手越くん発信の「子猫ちゃん♡」など

*6:少年クラブプレミアムにて「シゲとか歌割りガンガン増えてるからね!」(増田)

*7:RESCUE

*8:特急田中3号

*9:シューイチ